保護猫の中でも野良猫だった場合、外に出たがる猫が多いようです。
家から出して欲しいと外に向かって鳴く場合もあります。
人間側から見ても可哀想な気がしてしまいますよね。
せっかく保護したのに外に出して良いのか、このまま家にいたらストレスなのではないかと悩む方も多いかと思います。
また玄関を開けたり窓を開けたりしたタイミングで脱走してしまう場合もあります。
そんな外に出たがる猫の理由や対策についてご紹介していきます。
保護猫が外に出たがるのはストレス?
野良猫から家猫になった場合、仲間たちとコミュニケーションをとりたくて外に向かって鳴く可能性があります。
自分はここにいるよ!
とアピールしているのかもしれません。
また猫は縄張り意識が強い動物なので、元々生活していた場所に戻りたくて外に出たがることが多いです。
いきなり知らない場所、知らない人との生活にストレスを感じているのでしょう。
保護猫を外に出しても大丈夫?
昔は自由に家を出入りしたり、一人で散歩してる猫を見かけることも多かったですが、現代では完全室内飼いを推奨されています。
昔とは環境が異なり、猫にとって外の世界は危険が多くあります。
夏は異常に暑く熱中症の危険があったり、交通事故で怪我をしたり亡くなるケースも少なくはありません。
マンションやアパートのルール上ベランダに出すのもNGだったり、公園や他所の家の庭でウンチやオシッコをしてしまい、ご近所トラブルになる可能性もあります。
また完全室内飼いの猫の方が寿命が2.5年長いと言われています。
交通事故のリスクもありませんし、猫免疫不全ウイルス感染症・猫白血病ウイルス感染症などの病気にかかるリスクも低くなります。
ストレスを感じるなら外に出した方が良いかな…となっていても、猫のためにも完全室内飼いを徹底させましょう。
ちなみにハーネスをつけて散歩させてる動画や写真を見たことある方もいるかもしれませんが、それもあまりおすすめしません。
筆者の猫も保護猫カフェからお迎えしたのですが、ベランダの日向ぼっこも散歩も完全NGという約束でした。
道に咲いてる花や草、公園の土など猫が食べると危険なものって身近に意外とたくさんあるのです。
またベランダも平気で手すりを飛び越えて転落してしまったり脱走してしまうこともあるため、筆者の猫は病院以外で外に出ることはありません。
外に出たがるストレスの対処法は?
おもちゃで遊ぶ
猫は狩りをする生き物ですので、狩猟本能を満たせるような遊びをしましょう。
ただ猫じゃらしを振り回すのではなく、虫やネズミ、鳥のような動きを意識することが大事です。
おもちゃも複数用意して猫の好みを見つけてあげましょう。
レーザーポインターや猫用動画などもありますが、実際に捕まえることができないため逆にストレスになることもあります。
できるだけ猫じゃらしや紐・羽がついているおもちゃがおすすめです。
ただし誤飲には十分注意しましょう。
外の景色が見られるようにする
ニャルソックなんて言葉があるように、保護猫に関わらず猫は自分の縄張りに敵が入ってこないか、日常的にパトロールをします。
キャットタワーやキャットステップなどを窓の近くに置いて、外の景色が見られるようにしておきましょう。
外の景色を見ることで鳥や虫なども見ることができて、気を紛らわす効果もあります。
ただ逆に外に向かって鳴く場合はカーテンなどで外が見えないようにしてください。
避妊・去勢手術をする
基本的にボランティア団体や保護猫カフェからお迎えする場合、避妊去勢手術が済んでいることもありますが、野良猫を自分で保護した場合は済んでいないことがほとんどでしょう。
発情期になると外に出たがることがありますので、避妊去勢手術が効果的な場合もあります。
適正時期や健康状態などもありますので、獣医さんと相談して手術時期は決めてくださいね。
保護猫が外に出たがるのはストレス?理由と対処法を解説【まとめ】
元野良の保護猫は特に外に出たがることが多いです。
ただ外に向かって鳴くからと言って、散歩やベランダに出すのはやめておいた方が良いでしょう。
代わりに家でストレス発散させる方法を考えたり避妊去勢手術をさせて、家猫として生活できる環境を作ることが大事です。
今の時代、猫が外で暮らしていくのは厳しいです。
また室内飼いで寿命が長くなるデータも出ていることから、完全室内飼いを徹底させていきましょう。
また脱走の可能性がある場所は、DIYで柵やネットを付けて脱走対策をしておくことも考えましょう。