後ろ足2本で立って、前足を上手に使って食べるチンチラのフォルムはなんとも微笑ましく、かわいい姿と仕草ですよね。
ちょっとでもいつもより食欲がないと思うと心配になるかと思います。
ふとした時に、ご飯をいつもより食べないな。
どうしたんだろう?
と思った時に、どう対処したらよいでしょうか。
今回は、チンチラがご飯を食べない原因と対処法を解説していきます。
チンチラはデリケートな動物なので、お家にお迎えした直後は食欲がなかったりします。
生活環境にも理由がありますが、どういう状況で食べないのかみていきたいと思います。
チンチラがご飯を食べない原因は?
日本は高温多湿の国で、チンチラを飼うには難しい環境と言われております。
標高の高い涼しい広域に生息しているチンチラは寒さには平気ですが暑さには弱い動物です。
食欲がないと思ったら、まずはお部屋の温度と湿度の確認をしてみましょう。
温度は20℃前後か湿度は50%以下であるか見てみましょう。
そして、ケージを置いてある位置が直射日光が当たっていないか、温風が直接当たっていないか見てみましょう。
チンチラは夜行性で日中は寝ていますので、日中は涼しくて眩しさを感じない静かな場所にケージを置いてあげましょう。
暑さには弱く熱中症や脱水症状になってしまいますので、お部屋はチンチラにとって過ごしやすいお部屋にしてあげてください。
湿度が高いと密度の濃い毛並みが湿気で湿ってしまい体が重くなって、チンチラは不快感を感じてしまいます。
体が重くなってしまった事にストレスを感じてしまい、ご飯を食べなくなったりしますので気をつけましょう。
もしかしたら噛み合わせが悪くなっているかも?
チンチラはげっ歯類なので、歯が伸び続けます。
適度な長さを保つために、かじり棒など固いものをかじって歯の長さを調節します。
主食の牧草も歯を削る役割をします。
ご飯を食べたいのに食べれないと口をクチャクチャしている時は噛み合わが悪い不正咬合の可能性があります。
そうなってしまうと動物病院に行って、歯を削ってもらうなどの処置をしなくてはなりません。
個体差はありますが、歯に違和感を感じるとご飯を食べなくなりますので、健康チェックでチンチラの毎日の食欲を見てみることも必要かと思います。
それから、虫歯や歯周病もなるらしいです。
繊維質の少ない、糖質の高いおやつを食べすぎると虫歯になります。
口の臭いが気になったり、よだれが出ている、歯ぎしりをしていて、口の中を痛がっているようですと、虫歯や歯周病の可能性があります。
チンチラの歯のケアは大切になってきますので、木製のかじり棒や固めのペレットなどを与えてみてください。
ご飯を食べない時に考えられる病気は?
胃腸の病気・オスに多い尿結石・風邪や肺炎などが考えられます。
胃腸の病気は下痢・便秘・消化うっ帯・鼓脹症とあります。
ストレスで下痢になりやすい子もいるそうです。
下痢がひどいと脱水症状になる可能性がありますので気をつけましょう。
便秘は下痢よりも多いと言われております。
腸閉塞や運動不足により便秘になるそうですので、細くて短い・臭い・便に血が混ざっていた場合は便秘の可能性があります。
下痢や便秘で胃腸の動きがおかしくなって、食物繊維がお腹で動かなくなり腸に詰まってしまうのが鼓脹症です。
放っておくと腸に溜まった食物繊維がお腹の中で発酵してしまいガスが発生しやすくなります。
そうなるとお腹が張ってしまいます。
消化うっ帯は鼓脹症と症状が似ているそうですが、バランスの悪い食事や食物繊維不足・ストレスにより発症するそうです。
人間も食物繊維不足になると便秘になりますね。
牧草は食物繊維なので、よく乾いた清潔な牧草を与えましょう。
そして、尿結石。
尿に白いものが混ざっていたり、うめきながら排尿しているときは注意が必要です。
痛みに耐えながら背中を丸めてしまい衰弱してしまうそうです。
手術が必要になるそうなので、症状に気づいたら手術。
と思ったほうがいいようです。
チンチラがご飯を食べないのはどうして?どんな事が考えられる?【まとめ】
いつも食べている牧草やペレットの好みがかわることもあり、急に味に飽きてしまう事があるようです。
好き嫌いに差が出ないように、別のものに変更してみましょう。
かえる時は半分は今までのもの、半分は新しいものと混ぜて与えてください。
食欲が戻ったら、だた餌の味に飽きただけと安心するかと思います。
他にも風邪・発情期にも食欲がなくなる場合があるそうです。
気管支が弱い子は風邪にかかりやすく、肺炎になる可能性があるらしいので、ずっと苦しそうに目を細めて寝ていたりしたら受診しましょう。
急に倒れたりするそうなので、ご飯を食べないと思ったら動きを観察してみてください。
いつもと違う餌の味・温度が変わった・引越しをした・ケージをかえた・お迎えした直後などの要因であれば、調節したりそっとしておくことで対処はできるかと思いますが、病気となるとすぐ病院へ行くことをおすすめします。