愛らしい姿と、いつまでも撫でていたくなるフワフワの被毛で知られるマルチーズ犬。
一時期は日本でも大ブームになった犬種ですが、人気の低迷も経験しています。
一度はトレンドのトップにいたこの犬種がなぜ減少傾向なのでしょうか?
今回はマルチーズの人気低迷の理由を追求してみましょう。
マルチーズのブームとは?
「マルチーズって可愛いし、ずっと人気なんじゃないの?」
そう思われがちですが、実は日本においてはマルチーズが圧倒的な人気を誇っていた時期がありました。
それは、1960年代〜1980年代(昭和の時代)におけるいわゆる『マルチーズブーム』です!
この時期は、犬種登録数1位に輝いていたそうですよ。
現在の飼っている人ランキングは?
JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)の調査によると、マルチーズの登録頭数順位は1999年〜2022年まで平均10位を保っています。
約200種いる犬種の中で10位というのは相当上位に食い込んでいる証拠ですね!
マルチーズの人気低迷の理由は?
全盛期に比べたら確かに人気低迷の傾向にあることがわかりますね。
その理由には、チワワやトイプードルなどといった他の小型犬の台頭、ペットブームの返還など様々な要因が組み合わさっている可能性があります。
確かに言われてみれば、2000年代にはCMの影響でチワワが大人気になり、一大ブームを巻き起こしたことは筆者もよく覚えています!
犬の飼育頭数の減少
前述の順位だけをみると一定の人気を確立しているように見えますが、実は登録頭数は1999年が1万6千頭に対して、2022年は9千頭と年々減少している事がわかります。
これはマルチーズに限らず他の犬種でも同じ現象が起こっており、動物愛護法の法改正などが主な要因となっています。
そもそも犬を飼う人が少なくなった、という事実も人気が低迷したと言われる理由の一つかもしれません。
マルチーズの魅力
フワフワな被毛
絹のように真っ白で柔らかな被毛は『シルキーコート』とも呼ばれており、短くトリミングしたスタイルが流行です。
ちなみに床に被毛がつくほど長く伸ばしたスタイルをフルコートと呼び、かつてはフルコートが主流でした。
マルチーズといったら、脚が見えないほどの長い体毛!と想像した方も多いのでは?
人懐っこく友好的な性格
その愛らしい見た目に違わず、人懐っこくてフレンドリーな犬種です!
そのうえ温厚さや忍耐強さも持ち合わせているので、しつけや訓練もしっかり覚えてくれます。
室内で飼える
小柄な体躯を見て分かる通りマルチーズは室内飼いに適した犬種です。
中型犬や大型犬のように長いお散歩など多くの運動量を必要としないので、日中家を空けがちという人にも向いているでしょう。
もちろん、適度な運動やお散歩は必須です!
活発で遊ぶのが大好き!
運動量は少ないマルチーズですが、活発で身体を動かすことが大好き。
ボールやロープを使った遊びで思い切りストレス発散させてあげましょう!
また、嗅覚を使ってオヤツを探し当てる『ノーズワーク』も、賢いマルチーズには最適の遊びといえるでしょう。
飼育での留意点
毛のお手入れ
シルキーで美しい毛並みのマルチーズですが、その美しさを保つために毎日のブラッシングが必須になります。
ブラッシングで毛玉や絡まりを防ぎましょう。
特に耳や足の周り、お腹などは絡まりやすい部位です。
警戒心が強い
一般的に人懐っこいマルチーズですが、それとは裏腹に警戒心が強い一面もあります。
よその犬や見知らぬ人が通りかかっただけでも吠えてしまうので、飼い主がしっかりとしつける必要があります。
目の病気になりやすい
マルチーズは、その特有の外見から目の病気にかかりやすいです。
特に目の周辺に涙がたまり、目の周りが赤褐色に変色する『目やけ』の症状になりやすく、日頃から目の周りをコットン等で拭いてあげるなどのケアが必要になります。
他にも、眼瞼内反症、二重睫毛などの病気に注意しましょう。
マルチーズの人気低迷の理由は?飼う前に学ぶ魅力と、注意すべき点【まとめ】
いかがでしょうか?
マルチーズの人気低迷の理由には、他の小型犬の競合やペットブームの変遷が影響していることがわかりました。
しかしブームから一時的な低迷を経ても、その魅力は依然として多くの飼い主に愛されています。
飼う際には毛のお手入れ、警戒心への対処、目のケアなど様々な留意点がありますが、これらを守りつつマルチーズとの幸せな時間を過ごしましょう!