シェパードのスタンダードは毛が短いのですが、稀に毛が長いシェパードがいる場合もあります。
犬種が違うわけでもなく、性質も同じ。
なのに、世間では敬遠されたり、売値が安かったりしているんです。
それはなぜでしょうか?
毛が長いシェパードに関して、メリットやデメリットも踏まえてお話していきます。
街や公園で長い毛のシェパードに出会った時や、ネットで見かけた時などにはきっと印象が変わると思いますよ。
もしかしたら飼いたい気持ちが湧いてくるかもしれません。
ホワイトスイスシェパードの長毛種についても少しお話ししていきます。
参考にしてください。
シェパードの毛が長い子は劣等生?
シェパードは昔から使役犬や牧羊犬として人と行動していました。
作業中、毛が長いシェパードは水に濡れたり汚れたりして走るのが遅くなったり作業に支障が出たため、短毛のシェパードと比べられていました。
また、世界でも日本でも、犬の血統を管理する教会では犬種標準(スタンダード)が設けられていて、「毛が長いシェパードはスタンダードではない、シェパードじゃない」という動きがあったためと言われています。
人が、毛が長いシェパードを劣性遺伝だと決めつけてしまったようです。
だから、警察犬訓練の競技会やシェパードの品評会ではシェパードの長毛種は減点されていたり、出場できなかったりしていました。
毛が長いシェパードってどんな犬?
優しい・温厚な印象
毛が長い方が優しいイメージを持たれやすいため、親近感が湧きます。
実際性格は温厚です。
短毛のシェパードのキリッとした印象と違い、毛の長いシェパードは温厚で優しそうな印象をもたれるため人気者になれるかもしれません。
大きな犬がほしい人におすすめ
大きい犬や毛量の多い犬など、包容力がありそうなイメージですし、触っていて気持ちいいです。
存在感のあって迫力がある大きな体の犬が好きな人は、好んで大型犬を選ぶ傾向です。
そういう人には、長い毛のシェパードはおすすめです。
飼うにあたってのメリットやデメリット
メリットとしては、先ほどお話ししました、優しいイメージがあるということです。
シェパードは未だ怖いイメージを持たれていますが、長い毛だと温厚そうなイメージを持たれやすいです。
デメリットとしては、抜け毛が長いことです。
ダブルコートの犬種ですので、換毛期は大量に抜け毛が発生します。
お手入れも必要です。
長い毛が絡まったりゴミや汚れが付きやすかったりするので、こまめにブラッシングをする必要があります。
でも、毛が長かったり毛量が多い犬ほど、綺麗にしておかなきゃと思って常に気を配っていたり、お手入れしたくなるという人の心理もあるかもしれません。
最近は戸建てで大型犬を飼うご家庭も増えてきています。
室内で飼われていると汚れにくいですし、トイレトレーニングも完璧にしておけば汚れに神経質になることも少なくなるでしょう。
ホワイトスイスシェパードの長毛種
シェパードの毛色が白い種類、ホワイトスイスシェパードにも毛が長い子がいます。
ホワイトスイスシェパードには、ミディアムとロングコートがあります。
特にロングコートの子は、耳の下あたりや顔の周りに特徴的な飾り毛があり、全体的に毛量が多いです。
毛が長く、純白というところがまた、毛の長いジャーマンシェパードより温厚そうで親近感が湧き人気が出てきています。
シェパードの毛が長い子は安い?!その理由と性格や特徴は?【まとめ】
結局は好みの問題になってきますが、参考までに毛の長いシェパードはこんな犬だということを知っていただけましたでしょうか?
未だに毛の長いシェパードへの偏見はありますし、売値も安いです。
短毛のシェパードと何も変わらないし、一般の人でも飼いやすい性格です。
劣勢遺伝だから、繁殖者は良い遺伝子を残そうと、近親で繁殖したり、乱繁殖がないので足の障害も少ないです。
警察犬訓練所やブリーダーさんなど長い毛のシェパードがいるところへ、1度見学に行ってみて実際触れ合ってみてください。
きっと良い印象のシェパードだと思います。