「テレビで見た柴犬がとても可愛くて体型もこじんまりしていいて、元気に走り回っていたな」
「このドッグフードの袋に載っている柴犬の写真が理想体型だな」
と思って自分の柴犬をふり返ると、ギャップがありすぎて幻滅してしまった経験ありませんか?
散歩に行っても動かない、抱っこするにも重くてしんどい、エサはがっつく、寝てばかりいるなど…
飼い主さんも気づかないうちに柴犬は理想体型とはほど遠くなってしまっている現実に悩んでいるのではないでしょうか?
まずは柴犬の理想の体型とはどんな体型か、体重は何キロが良いのかを知っていきましょう。
柴犬の理想体型はどんな体型?
ジャパンケネルクラブの柴犬の犬種標準(スタンダード)はオス39.5cm、メス36.5cmでそれぞれ上下1.5cmは認められています。
体重は定められていません。
日本犬保存会の柴犬の犬種標準(スタンダード)はオス9〜11kg、メス7〜9kgとされています。
あくまでこの基準は、ドッグショーに出場する柴犬の基準ですので、参考にする程度にしてください。
これが柴犬の理想の体型!というものはありません。
骨太の柴犬、筋肉質の柴犬、元々大きな親犬から生まれた柴犬など、人同様、身長が高いから体重が重い場合や骨格がしっかりしていることで見た目が大きく見えてしまうことがあります。
まずは、あなたの柴犬にあった体重や体高があることを理解してください。
気になることがあれば動物病院で獣医さんに診てもらったり、下記にあるBCSを参考に肥満度をチェックしてみて判断してください。
肥満度チェック方法
犬の肥満度チェックにはBCS(ボディ・コンディション・スコア)というものを参考にしてチェックします。
動物病院に資料が張り出されていたり、環境省のパンフレットに載っていたりします。
BCSは、見た目と触った感触で肥満度を5段階で評価する基準のことを言います。
この評価基準は、犬と猫に共通しており、体型管理をする際の目安となります。
チェックするポイントは「あばら」と「くびれ」です。
目で見て、手で触って犬の体をチェックします。
チェック後は、5段階評価と照らし合わせてみてください。
⑴柴犬を横から見てみましょう
胸から下っ腹にかけて上に上がっているか見てみましょう。
余分な脂肪があってたるんでいたり、むしろ下に下がっていないでしょうか?
⑵柴犬を上から見てみましょう
ウエストの部分がくびれていますか?
実際触ってみてくびれを確認しましょう。
⑶肋骨を触ってみましょう
柴犬の肋骨が触れるか実際手で触ってみましょう。
ゴツゴツと浮き出ていませんか?もしくは余分な脂肪を感じますか?
⑷尻尾の付け根の近くにある腰骨を触って見ましょう
2つ出っぱっているのですが、浮き出ていませんか?
もしくは出っぱりがわかりますか?
以上がチェックの仕方ですが、もし難しいようでしたら動物病院で診てもらいましょう。
その際は食事の見直しや運動方法などのアドバイスをいただけるかもしれません。
また、チェックが難しいと感じる方にはお勧めなのですが、意外と簡単にできる方法で、背中のお肉を引っ張る方法です。
引っ張って脂肪が持ち上がる場合は肥満気味です。
どんな方法が一番効果的?
人はダイエットをする際、一番に運動することや食事を制限することを考えますが、柴犬はジムには行けないし、野菜ばかり食べたら栄養不足になります。
あなたの柴犬にあったダイエット方法、もしくは太らせ方があると思います。
肥満体型になってしまった柴犬、運動をして痩せようとしても体重が重くて足腰に負担がかかり足を悪くしてしまったという例もあります。
もしくは、痩せすぎてしまい命の危険が迫る柴犬、太らせようとカロリーの高い食べ物を与えたら栄養過多で内臓を悪くしてしまったという例もあります。
闇雲に行うとかえって危険なこともありますので、獣医さんの指示に従って運動や食事管理を行いましょう。
健康的な体が一番!
先ほども例に挙げましたが、側から見たら飼い主さんは心配で必死ですが、人の理想を柴犬に押し付けると酷い結果になることもあります。
そもそも太らせたのも痩せさせたのも飼い主さんである場合が多いです。
自分の柴犬を見て、どんな育て方をしてきたか思い返すきっかけにして、まずは自分の柴犬の健康を考え行動していきましょう。
健康的な生活に必要なのは、人と同様規則正しい生活、リズムのある生活、柴犬にあった栄養の整ったドッグフード、きれいな水、適度な運動と睡眠です。
あとは、飼い主さんとのコミニュケーションが柴犬の精神安定になります。
柴犬を理想体型にするには?!体重は何キロ?肥満度チェックのポイント【まとめ】
いかがでしたでしょうか?結局柴犬に理想体型なんてありません。
少しぽっちゃりしていてもその子にはその体型があっているかもしれませんし、スリムな子は体質で太りにくいのかもしれません。
柴犬が喜ぶからといって、おやつをしょっちゅう与えたり、栄養のことを考えずに餌を与えたりすれば、人と違って柴犬の体はすぐに反応を見せます。
飼い主さんにはまず、よく柴犬の観察をしていただくことや疑問を持つこと・その疑問を解消することをお勧めします。
そうすることによって管理の意識が高くなり、肥満になったとか痩せすぎだとかいうことは少なくなると思います。
人同様、体の管理は大変ですが、柴犬に健康的な生活をさせてあげましょう。