モルモットがカチカチと歯を鳴らす、歯ぎしりをするなど、歯を使った仕草を見るとどこかが痛かったりストレスが溜まっているのかな?
と不安になる飼い主さんも多いかと思います。
しかしモルモットが歯を鳴らす行為は、必ずしもネガティブな表現とは限らないかも?
今回はモルモットが歯を鳴らす理由や歯ぎしりの意味など、モルモットの歯に関する知識を深堀りしていきましょう!
モルモットが歯を鳴らす理由は?
歯ぎしりなどの歯を鳴らす行動はモルモットの意思表示です。
人間だと、歯ぎしりは寝てる時やストレスが原因の行動などネガティブな印象が強いですが、モルモットの場合はそうとは限りません。
機嫌の悪い時にはもちろん、機嫌の良い時にも歯ぎしりや歯を鳴らす行為をします!
安心している
モルモットが撫でられている時や、抱っこされている時によく歯を鳴らす行為をします。
これは飼い主さんに甘えている証拠です!
歯を鳴らしていても抵抗しなかったり、払いのけなかったりすれば、リラックスしていると判断してよいでしょう。
ストレスを感じている
もちろん機嫌が良いときだけでなく、悪いときにも歯を鳴らします。
「カチカチ」と低い音で小刻みに鳴らす特徴があり、危険や恐怖を感じている合図です。
また複数のモルモットを飼っている場合は、相手に対して威嚇したり、仲間同士で喧嘩している時に歯を鳴らします。
ストレスの原因が分かっている場合は、すぐに取り除いてあげましょう。
いつも歯ぎしりをするのは病気かも?
日頃からよく歯を鳴らしたり、いつも歯ぎしりをしている…
そのような場合は「不正咬合」という病気かもしれません。
歯が伸びすぎてしまい、噛み合わせがうまくいかず、食欲不振にもつながる恐れがあります。
モルモットはげっ歯類なので、一生歯が伸び続ける生き物です。
前歯(切歯)だけでなく、奥にある臼歯も例外ではなく伸び続ける歯です。
臼歯がうまくすり減ってないとどんどん伸びてしまい、頬を傷つけたり、食事ができなくなってしまいます。
臼歯の伸び具合は飼い主さんでも分かりづらいと思われますので、モルモットの食欲が目に見えて減っていたり、クセのように歯ぎしりをしていたら、獣医さんに見てもらいましょう。
歯の伸びすぎの予防
歯の伸びすぎを防ぐためには、常に歯を摩耗させる物がある環境をつくってあげることが最重要です。
たとえば、普段から硬い牧草を与えてあげる、ケージの中には常にかじり木を用意してあげたり、などがあります。
もちろんかじり木も消耗品などで、ボロボロになったら新しい物と交換しましょう。
また部屋の中をお散歩させるときは、コンセントなどかじられては困るものはかじらせないように工夫してあげましょう。
ケージをかじらせないように!
モルモットの歯は丈夫で一生伸び続けます。
だからといって、ケージをかじらせておけば歯がすり減るし、かじり木も用意しなくていい…などという考えは絶対ダメです!
ケージをかじる理由はストレスが主な要因ですが、飼い主に何かを訴えたりなどの理由もあります。
しかも金属のケージをかじると歯を痛めてしまったり、折れたりしてしまう可能性があります。
ケージの中にはちゃんとかじり木などのストレス解消グッズを用意してあげてください。
モルモットが歯を鳴らす理由は?歯に関する知識と注意点を解説!【まとめ】
いかがでしょうか?
今回は、モルモットが歯を鳴らす意味や、健康な歯を維持するためのコツなどを解説しました!
モルモットが歯を鳴らしたり歯ぎしりをする行為は、ストレスや威嚇などの理由が多いですが、機嫌が良い時にも同じような事をするのは意外だったのではないでしょうか?
このような行動はモルモットにとっては意思表示の一つなので、機嫌の良し悪しの判断が難しいかもしれませんが、歯を鳴らす前後の行動を観察してあげると比較的判断しやすいかと思われます。
モルモットは様々な方法でコミュニケーションをとる生き物なので、飼い主とペットが幸せに暮らせるようにぜひ理解を深めてください!