今やペットショップで見かけないことはないジャンガリアンハムスター。
昔ブームになったゴールデンハムスターよりも小さくて飼いやすそうなイメージがありますよね。
同じハムスターの仲間だけど、大きさ以外に違う点はあるのでしょうか?
ジャンガリアンハムスターの方が色の種類がたくさんあるような気もしますね。
ゴールデンハムスターより小さい分、寿命が短かったりするのでしょうか?
今回はジャンガリアンハムスターについて掘り下げてみます。
ジャンガリアンハムスターの色は性格と関係するのか、毛色の種類や飼育方法、長生きの秘訣も教えちゃうので必見です!
ジャンガリアンハムスターとは
ジャンガリアンハムスターは、ヒメキヌゲネズミ属に属するネズミの一種です。
和名はそのまんま「ヒメキヌゲネズミ」と言います。
小型のハムスターの事を「ドワーフ(=小さい)ハムスター」と言い、その中でもジャンガリアンハムスターは絶大な人気で、小動物を扱うペットショップでは必ず見ることができます。
キヌゲネズミ属のネズミは、野生ではヨーロッパからアジアと広範囲に分布しており、ジャンガリアンハムスターはカザフスタン共和国からシベリア、中国北部に分布しています。
中国のジュンガル盆地(ジャンガリア)に生息することが名前の由来とされていますが、実際はシベリアに多く分布しているため、海外では「シベリアンハムスター」と呼ぶこともあるそうです。
大きさは、体長6~13cm、体重30~45g。
ゴールデンハムスター(体長14~17cm、体重100~200g)と比較すると、かなり小さいのがわかります。
食性は雑食性で、植物・動物・昆虫などを捕食します。
夜行性のため、昼間はほとんど眠っています。
深夜、真っ暗な部屋にカラカラと響き渡る回し車の音…。
ハムスターあるあるですね。(笑)
げっ歯類の特徴である、2本の前歯は一生伸び続け、固いものを齧って歯を削らないと口を閉じることができなくなってしまいます。
ほお袋もすべてのハムスターが持つ特徴。
木の実やペレットをせっせとほお袋に詰める姿は見ていて癒されますね。
小さきものの宿命か、寿命は2年ほどと短め。
これは、ゴールデンハムスターも大差ありません。
ジャンガリアンハムスターは色で性格が違うの?
野生のジャンガリアンハムスターの毛色は茶褐色ですが、ペット用に改良されたジャンガリアンハムスターは、毛色が実に豊富です。
ペットショップに行くと、カラフルなジャンガリアンたちを見て「毛色ごとに性格が違う?どの子がおススメ?」といった疑問もあるかも知れませんが、毛色ごとの性格の違いは特にありません。
性格については、やはり遺伝や飼育環境によるものが大きいでしょう。
ジャンガリアンハムスターの毛色の種類は?
ここでは、主な毛色について解説していきます。
ノーマル
野生の状態に最も近い毛色です。
背中側は濃い茶褐色をしており、背面の一本の黒い縞模様が特徴です。
全体に色は濃く、はっきりしています。
お腹の毛色が白いのは、どの毛色の種類にも共通しています。
サファイア
背中の濃い縞模様やお腹の白い毛色など、大きな特徴はノーマルと変わりませんが、メインとなる毛色が全体的に淡い色になっています。
青みがかった灰色のサファイアをブルーサファイア、全体に白っぽい個体をクリームサファイアといいます。
プディング
なんだか美味しそうな名前ですが、体毛が全体的にプリンのような明るいベージュ色で、背中のストライプもノーマルに比べると薄い色になっています。
イエローと呼ばれることもあります。
この毛色の個体は肥満になりやすいと言われています。
パールホワイト
突然変異により体毛が根本より白く変化する毛色です。
ノーマルのものは毛先が黒く、背中のストライプの黒もはっきりと見られます。
サファイア系の場合、ほぼ全身真っ白な個体もおり、スノーホワイトとも呼ばれています。
プディング系の場合は毛先が明るい薄茶色になり、ホワイトプディングとも呼ばれています。
インペリアル
お腹の白色の部分が根元から毛先まで純白で、ノーマルに比べてその範囲が広くなります。
背中のストライプが無いかごく薄く、毛色も全体的にノーマルに比べて薄い色になる事が多いのですが、毛色が濃い場合、ノーマルやサファイアとの見分けが難しくなります。
ジャンガリアンハムスターの長生きの秘訣や飼育方法は?
前述のとおり、ジャンガリアンハムスターの平均寿命は2~3年と言われています。
短命のように感じられますが、ハムスターの1年が人間の約30歳と考えれば、短いながらも非常に濃い一生を送っているのですね。
とは言えやはり、お家に迎えた以上少しでも長く一緒に暮らしたい…。
平均寿命より長く生きてほしいですよね。
大切なのは、適切な飼育環境を用意すること、毎日こまめに観察し、ちょっとした変化も見逃さないことです。
1歳半を過ぎると老化が始まる
ハムスターは1歳までを若年期としますが、それ以降は徐々に老化が始まってきます。
固い食べ物を嫌がる、動きが鈍くなる、毛づやが悪くなる等が老化のサインとされています。
他に、筆者宅にいたジャンガリアンは背骨が折れているのかと思うほど曲がっていました。
実際に折れているのではなく、これも老化現象のひとつだそうです。
もともと丸い体なのでわからない!
と思われるでしょうが、老年期を迎えたハムスターは、目に見えてわかるほど背中が曲がります。
(個体差はあるかもしれませんが…)
温度調節に注意!
暑さにも寒さにも弱いハムスターの適正温度は18度~26度、湿度は40%~60%です。
特に温度が5度を下回ると疑似冬眠状態になり、そのまま眠り続けてしまうケースも。
ハムスター用ヒーターなどをうまく活用し、温度を一定にしてあげてください。
多すぎる湿気も注意。
飲み水が垂れたり、排泄物が残っていたりすると、そこから湿気が増していきハムスターの体も湿ってきます。
カビや下痢の元にもなるので、常に快適な環境作りを心がけましょう。
ストレスを与えない
十分な運動量を確保できない飼育環境はハムスターにストレスを与えてしまいます。
野生のハムスターは餌を求めて一日に数十キロも歩きまわるのだとか!
ペットのハムスターは餌の不安はないものの、それでも相当な運動量を必要とします。
ハムスターに適したサイズのケージや回し車、おもちゃなどを用意しましょう。
また、餌が不足してもストレスをためてしまいますが、ヒマワリの種などの脂肪分が多い餌は肥満のもと、レタスなどの水分の多い餌は下痢のもとになるので注意しましょう。
ジャンガリアンハムスターは色で性格が違うの?毛色の種類と飼育方法を解説【まとめ】
今回はジャンガリアンハムスターの毛色に焦点を当てました。
様々な毛色を持つジャンガリアンですが、上記に挙げた毛色以外は遺伝子の問題からあまりお勧めできません。
ペットショップで選ぶ際、ぜひ参考にしてみてください。
そして2年という短い期間に人間の平均寿命とほぼ同じ人生(ハム生?)が凝縮されているハムスター。
人間から見ればわずかな期間だからこそ、悔いのない飼育方法で少しでも寿命を延ばしてあげたいですね。