ヒョウモントカゲモドキは日本での呼び名。
英名はレオパードゲッコーと呼ばれ、『レオパ』って呼ばれる事もあります。
読んで字の如く、ヒョウモントカゲモドキの特徴は身体のヒョウのような斑点模様です。
さて、ヒョウモントカゲモドキのアルビノとは一体どんな種類なのでしょう?
どのような特徴を持っているのでしょうか?
今回は、ヒョウモントカゲモドキのアルビノの種類や特徴、飼育方法について詳しく解説していきます。
是非、最後までおつき合いください。
ヒョウモントカゲモドキのアルビノってどんな特徴があるの?
ヒョウモントカゲモドキの特徴である、黒い模様が欠損している種類をアルビノといい主に黒色色素欠損のことを言います。
1.黒色を生成する酵素が完全に欠損したアルビノ。
2.黒色を生成する酵素の働きが抑制されわずか黒色色素を生成できないアルビノ。
上記2種でヒョウモントカゲモドキにおいて、1の黒色色素を生成する酵素が完全に欠損したアルビノはまだ知られていません。
つまりヒョウモントカゲモドキに関してはアルビノといったら、2の黒色色素を生成する酵素の働きが抑制されわずか黒色色素を生成できないアルビノを指します。
アルビノの3つの系統
アルビノには3つの系統が存在し、それぞれブリーダーの名前がついています。
1.トレンパーアルビノ
ヒョウモントカゲモドキの繁殖家として最も有名なRon Tremper氏が作出者。
目の色合いはぶどう色〜ワインレッド。
体色は地色は黄色からオレンジ。
孵化温度、飼育温度によって変化。高温で孵化、飼育で色味は明るく鮮やか。
低音で孵化、飼育で黒色色素が増え褐色になる。
個体の色合いは3つの中で最も早く世に出た個体。
『アルビノ』とだけ表記してある場合はトレンパーアルビノを指す事が多い。
2.レインウォーターアルビノ
Tim Rainwater氏が作出者。
3つの中で最も色味が明るく薄いのが特徴。
目の色合いは3つの中で最も暗く、暗いワインレッドもしくはほぼ黒っぽく見える。
3.ベルアルビノ
Mark Bell氏が作出者。
3つの中で最後に世に出た個体。
体色は濃いクリーム色が多く斑紋部分は褐色が強い。
身体は細身の個体が多い。
目の色合い。他のアルビノに比べて瞳の色は明るい赤。
上記3つの系統のアルビノの特徴にはそれぞれ異なった特徴があります。
他の品種との掛け合わせでそれぞれのアルビノの特徴が顕著な違いとして現れます。
アルビノ系統の飼育方法
アルビノ系統は飼育に関して少し注意が必要です。
光に敏感な個体も多く存在します。
そのため明るい場所では目を閉じていることも多くあります。
また目が悪い個体も多いです。
本来であれば活き餌を与える際、動くものに反応するので餌に気付き食べてくれますが、アルビノ系統は餌を認識するのが困難です。
ピンセットで餌を目の前に近づけて餌を認識させ、匂いなどで気づいてもらうようにピンセットでの給餌の訓練がマストになります。
さらにシェルターの設置をしっかりし、暗い隠れ家を作ってあげるなどアルビノ系統のヒョウモントカゲモドキを飼育する際は飼育環境や給餌の仕方は特に注意が必要です。
そして、アルビノ系統のヒョウモントカゲモドキは劣勢遺伝の個体になります。
生まれつき目が見えない個体や身体が弱い個体も多いです。
目が見えない事で上記の給餌の仕方以上に大変な個体もいます。
故に栄養、カルシウム不足などによる病気にもかかりやすく、寿命はやや短いように思えます。
ヒョウモントカゲモドキのアルビノってどんな種類なの?特徴や飼育方法を解説【まとめ】
ヒョウモントカゲモドキは様々な特徴を持ち、カラーバリエーションも豊富です。
それはつまりたくさん種類の掛け合わせである事を示します。
少し専門的な話にはなりますが、掛け合わせにより血が濃くなり、かけてはいけない組み合わせなどで奇形も産まれる事もしばしあります。
そしてその個体は弱いことが多く、寿命もやや短いように感じます。
知識のない状態での繁殖は親のヒョウモントカゲモドキにも産まれてくるヒョウモントカゲモドキにも大きな負担をかけ寿命も縮めてしまう事になります。
その為、繁殖に関しては十分注意してくださいね。