セキセイインコを飼っていると、くちばしのケアやメンテナンスについて気になる方は多いのではないでしょうか?
基本的にインコは自分自身でくちばしを研ぎますが、一部では飼い主が注意する必要もあり、気を付けるべきポイントも意外と存在します。
今回は、そんなセキセイインコのくちばし研ぎや、飼い主にできることなどについて解説していきます!
くちばしはインコが生活していくうえで不可欠な要素です。
健康なくちばしを維持するためにも、ぜひ最後までご覧ください!
セキセイインコのくちばしの特徴
最初にお伝えしたいのは、セキセイインコのくちばしは自然に伸びるようにできています。
このくちばしは、骨の表面をケラチンと呼ばれるタンパク質が覆っています。
これは人間の爪と同じ成分であり、インコのくちばしも爪同様に生きている間は絶えず伸び続けています。
セキセイインコのくちばし研ぎ
通常、インコはくちばしが伸びると自分自身でくちばし研ぎをします。
くちばしの上下を器用にこすり合わせて研ぐのですが、より効率的に削るなら、くちばし研ぎに特化した止まり木やおもちゃを用意してあげましょう。
くちばしを削ると同時にストレス発散にもなりますよ!
くちばしが伸びすぎている原因は?
自分でくちばしを研ぐはずなのに、なぜか伸びすぎている…そんな場合はいくつかの原因が考えられます。
日光に浴びていない
インコは日光浴をしていないとビタミンDが不足します。
ビタミンDはカルシウムの形成に必要な栄養素であり、これが不足すると骨がうまく発達できなくなり、くちばしが異常に伸びたりしてしまいます。
最近日光浴をさせていない…と心当たりがあれば、日頃から日光浴をする習慣をつけてあげましょう。
小型インコなら1日10分程度で大丈夫です。
肝臓に疾患がある
脂肪肝などの肝臓に問題がある病気になると、くちばしが伸びすぎる他に変形したり、黒い出血斑ができます。
脂肪肝は、過食やタンパク質不足による肥満が原因となるので、普段の食生活を見直す必要があります。
くちばしにヒビが入っているのは大丈夫?
くちばしの先端をよく見たらヒビが入ってる!
一見病気のようにも見えるかもしれませんが、インコのくちばしは成長につれて表面が削れる、いわゆる人間でいう二枚爪のような現象が起こりやすいです。
これ自体はよくある事なので心配はありませんが、柔らかくなっていたり、完全に割れてしまったりした場合は病院へ連れていきましょう。
くちばしを切るのは病院で!
くちばしが伸びすぎて、不便そうだから切ってあげたい…と、飼い主が自らくちばしを切りたい気持ちは分かりますが、切るのは極力やめましょう。
セキセイインコのくちばしには、人間の爪とは違い中に神経が通っているので、ほんの少し切っただけでも痛みを伴う可能性が高いです。
そして削るのも、できれば獣医さんと相談をしたうえで、注意を払っておこなってください。
セキセイインコはくちばし研ぎをどうやっている?飼い主ができるケアは?【まとめ】
いかがでしょうか?
今回は、セキセイインコのくちばし全般について解説いたしました!
温度や食事に関しては飼い主が徹底して管理する必要がありますが、くちばしに関しては、飼い主はあまり介入しなくてもよい事が分かりましたね!
セキセイインコのくちばしは食事や毛づくろいだけでなく、上下に移動する時なんかに第三の足として利用する事も多いです。
それだけインコにとってくちばしは生命線ともいえるべき存在です。
基本的にくちばしのケアはインコ自身にまかせるのがベストといえるでしょう。
むしろ切ったり削ったり…という事は獣医に診てもらうのが賢明です。
偏った食生活やストレスを溜めない環境づくりに努めるのが、飼い主のできる最大限のサポートになります。