ベタはゆったりと優雅に泳ぐイメージがありますよね。
そんなベタが暴れるように泳いだり、動きが激しいと不安になります。
実は個体差がかなりあるベタ。
上記のイメージ通りでのんびりした子もいれば、水槽の中を左右に行ったり来たりしたりし、飼い主を見つけるとジャンプしたりする活発な子もいます。
どんな子が自分のもとに来てくれたのか理解していく過程も楽しいですね。
ですが、ベタに落ち着きがない原因が個体差ではないこともあります。
この記事では暴れまわるベタの原因とその原因別の対策を解説します。
ベタに落ち着きがない原因とは?
ベタに落ち着きがない原因として個体差も挙げられますが、以下のような3つの原因も考えられます。
順番にみていきましょう。
なにかを敵と判断しフレアリングしている
まずは、どんな様子で落ち着きがないのかよく観察してみましょう。
どこかを見つめるようにエラを開いて尾を激しく揺らしている場合は、フレアリングをしている可能性が高いといえます。
よくある例として、ベタが自分の姿やほかの水槽の魚を見て威嚇している場合です。
なかには飼い主以外の人間に対してフレアリングをすることも。
ベタは縄張り意識が強い魚なので、このような現象が起こってしまいます。
水質や水温が急激に変化してショック状態となっている
また、暴れまわるようになった前後で変化したことはないでしょうか。
例えば水槽の水換えやレイアウトの変更、水槽の置き場所を変更しませんでしたか?
水槽の水換えやベタ水槽の立ち上げの直前であれば、急激な水質や水温の変化にショックを受けている可能性が大きいです。
水槽も窓際に置いてしまうと、急激な水温の変化が起こる可能性が高くなります。
白点病の可能性
このどれにも当てはまらず、何かにからだを擦り付けるような動きがみられる場合は白点日病が原因とも考えられます。
ベタのからだに白い斑点がないかチェックしましょう。
この斑点は初期の場合、尾鰭の付近に発生することが多いといわれています。

暴れるベタへの対策は?
次にそれぞれの原因への対策をみていきましょう。
なにかを敵と判断しフレアリングしている場合
ベタがなにに反応しているのが確認しましょう。
この状態が長く続くとベタのストレスになってしまいよくありません。
ベタが反応しているものがベタの目に触れないように水槽の位置を変えたり、目隠しをしたりしてください。
ベタが安心できるように隠れ家を用意してあげることも一つの対策となるでしょう。
水質や水温が急激に変化してショック状態となっている場合
もしも水質や水温の変化にショックを起こしている場合、残念なことに有効な対策はありません。
ベタが自力で乗り越えるのを見守るしかありません。
急激な水質や水温を変化させないようにまずは心がけましょう。
予防が一番の対策といえます。
白点病の場合
白点病はウオノカイセンチュウという寄生虫が原因となる病気です。
初期症状として、この寄生虫がとりつくとからだがかゆくなり、かただをくねらせたり流木などにからだを擦り付ける動作をします。
しだいに1~2mm程度の白い斑点がみられるようになります。
この白点病疑に有効なのが薬浴と温浴です。
薬については専用のものがありますので、そちらを使用して薬浴してください。
温浴に関しては、ウオノカイセンチュウは高温に弱いという性質を利用したものです。
水温が28℃から30℃くらいがウオノカイセンチュウに効果があるとされています。
ここで注意するのは、急激に温度を上げてしまうとベタに余計な負荷がかかってしまうことです。
1日1℃を目安に水温を上げましょう。

ベタが落ち着きがない!暴れる!動きが激しい!その原因と対策とは?【まとめ】
ベタは比較的若い個体は活発であるといわれています。
ベタに落ち着きがないように見えても、飼い主はまず落ち着いてベタの様子を観察してください。
落ち着きがないのが個性であれば、ベタのからだが傷つかないように水槽のレイアウトも再度考えてあげるといいですね。
それ以外の場合はなんらかのストレスや病気にさらされている可能性があります。
どんなベタでも健康に長生きしてもらうために、原因を取り除いてあげましょう。