ベタが縦になる!下半身が下がる症状は?立ち泳ぎの原因と対策を解説

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ベタが縦になって泳いでいる、立ち泳ぎの状態になっていたら心配になりますよね。

もともとベタは泳ぎが下手な魚なので、たまたま横になっていたり立ち泳ぎのようになっている場合もあります。

まずはベタの体の色つやや食欲の状態を確認してみてください。

しばらく様子を見ていても縦になる、尾鰭が沈む状態や下半身が下がる状態から戻らない場合、それはベリースライダー状態かもしれません。

この状態はなぜ起こるのでしょうか、また治療法はあるのでしょうか。

この記事では、ベタが縦になるこの現象の原因と対策を解説します。

 

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目次

ベタが縦になる、下半身が下がる症状はなに?

ベタが縦になる、泳ぎ方も立ち泳ぎになってしまったり下半身が下がる、尾鰭が沈むといった状態はベリースライダーといわれます。

ベタ愛好家の間では”ベリスラ”とも呼ばれています。

この状態がすぐさまベタの命をおびやかすことはないので安心してください。

この症状はベタの内臓器官、主に浮袋になんらかの障害が発生していて起こる現象です。

残念ながら現時点では決定的な治療法がありません。

 

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ベタが立ち泳ぎになる5つの原因

 

 

このやっかいなベリスラ状態はなぜ起こってしまうのでしょうか。

5つの原因が考えられます。

順番にみていきましょう。

 

先天性の浮袋の異常

魚は自分のからだの中にある浮袋を使って浮力を調節し、からだのバランスをとっています。

この浮袋に生まれつき異常がある場合はうまくバランスをとることができず、水底を這うようにしか泳げなかったり、立ち泳ぎになってしまうことがあります。

この先天性の浮袋の異常の場合、まだ幼体の場合は成長とともによくなることがありますが、完治は難しいです。

 

細菌感染

細菌感染によって弱ってしまった結果、泳ぎ姿が縦になる場合があります。

他にもクルクル回りながら泳ぐなどおかしな泳ぎ方がみられます。

この場合は、まずからだの表面やエラ部分の状態を確認し、ヒレの裂けの有無にも注意をしましょう。

 

水質の悪化の影響

ベタは水質悪化に強いといわれていますが、それによって弱ってしまい泳ぎ方に異常が出る場合があります。

水換えは適度におこなっていますか?

特に小さな水槽で飼育している場合は、水質悪化の速度が速くなりますので注意が必要です。

 

便秘や消化不良

ベタは便秘になりやすい熱帯魚です。

この便秘や消化不良によって内臓のバランスが崩れ泳ぎ方に影響を及ぼす場合があります。

ベタの腹部はふくれていませんか?

フンはしていますか?

日々、ベタの様子をよく観察してあげましょう。

 

加齢と寿命

ベタの寿命は1~5年といわれています。

かなり幅がありますよね。

通常、ショップなどで販売されているのは生後半年から1年くらいの個体が多いそうです。

購入時の年齢や飼育環境、個体によって差がでます。

そして加齢や寿命が近づくとそれまでと異なり、じっと動かない時間が増えたり、からだが骨ばってきたり、筋肉や内臓器官の衰えによって泳ぎ方も下半身が下がるようになってしまいます。

 

ベリースライダー状態への5つの対策

 

 

ベリースライダー状態には決定的な治療法はありませんが、ベタが回復しやすくなるように対策はできます。

以下で5つご紹介します。

 

水深を下げる

まずは水槽の水深を下げましょう。

低水位にすることによって、浮袋への負担を減らすことができます。

これは先天性の浮袋の異常を持つ個体にも老齢な個体にも有効な対策です。

ただし、低水位にすると水質が悪化しやすいのでその点は注意しましょう。

 

水換え

水質悪化によって弱っている個体に対して有効です。

この場合の注意点は水温と換える水の量です。

急な水温や水質の変化にはショックを起こしてしまうことがあります。

換える水の量は多くても全体の2/3程度がよいでしょう。

そのあとはろ過フィルターを使用している場合でも、週に1度は水換えをおこなうようにしましょう。

 

絶食

便秘や消化不良が原因の場合は絶食をさせましょう。

便秘や消化不良の時にエサをさらにあげてしまうとベタの負担になってしまいます。

人間でもおなかの調子が悪いときは食事をひかえることがありますよね。

便秘の場合は絶食に加えてフレアリングや次に紹介する塩浴や加温も一緒におこなうと排便を促すことができます。

 

加温

ベタに元気がない場合は加温と塩浴が効果的です。

加温は30度前後にするとベタの代謝もあがるので、ベタに元気のないときには効果があります。

また、白点病と呼ばれる病気の原因となるウオノカイセンチュウの撃退にも効果があります。

 

塩浴

次に塩浴です。

淡水魚に塩?と思うかもしれませんが、意外とポピュラーな対処法です。

理由はからだと水槽の塩分の濃度が近づけることで、魚の負担が減らせるからです。

さらに塩浴は白点病、コショウ病、松かさ病の治療にも有効といわれています。

かなり万能な対処方ですね。

実際におこなう際は、塩分濃度は約0.5%がよいでしょう。

1Lあたり5g(小さじ1杯)で計算してください。

水草を植えている場合は、塩浴用の入れ物を用意してベタだけ移動させてあげましょう。

 

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ベタが縦になる!下半身が下がる症状は?立ち泳ぎの原因と対策を解説【まとめ】

ベタが縦になる場合の原因と対策を解説しました。

まずはどんな原因で起こっているのかを見極めることが重要です。それには日頃からよくベタを観察してあげることが重要ともいえるでしょう。

ベタをかわいがるだけでなく、どんな子でも快適に暮らせるよう気を配ってあげたいですね。

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